N1 · 日本文學
舞姫
舞姬
舞姫(九・相沢の来訪)
ある日、思ひがけぬ事に、相沢謙吉といふ友人、伯林の余の宿へ、わざわざ尋ねて参りぬ。
某日,竟意想不到地——一名友人,名喚相澤謙吉,特地造訪予於柏林的住處。
相沢は、東京帝国大学法科を卒へ、外務省に出仕したる秀才なり。
相澤是東京帝國大學法科畢業,現任職外務省的秀才。
「おい、太田、ここに来ては、まことに困つた事ぢやないか。」と、相沢は、いきなり、低き声にて切り出しぬ。
「哎,太田——你淪落到這個田地,可真是棘手啊。」相澤一進門便低聲切入。
本章字詞節錄
- わざわざわざわざ
特地、刻意
- 日ひ
日、天
- 事こと
事情、事件
- 友人ゆうじん
朋友