N1 · 日本文學
舞姫
舞姬
舞姫(八・エリスの懐胎)
余が官命を喪ひし後、エリスとともに、いよいよ貧しき暮しに入りぬ。
予喪去官命之後,便與愛麗絲一同——愈發落入貧寒的生活。
二人は、町の片隅、小さき部屋にて、針仕事と、新聞紙への寄稿とにて、ほそぼそと日々を送りたり。
二人於市區一隅的小房間裡,靠針線活與向報紙投稿——勉強度日。
或る朝、エリスは、思ひあまりたる顔つきにて、余の傍に進み寄り、
某日清晨,愛麗絲面容惆悵,緩緩地靠近予身旁,
本章字詞節錄
- 余よ
我(古典自稱)
- 官命かんめい
官命、公務命令
- 喪も
居喪、服喪、災禍、災難
- 後あとを
後面、後方(足跡)