N1 · 日本文學
舞姫
舞姬
舞姫(四・夕暮れの教會のほとりに)
或る夕暮れ、余は、大学の講義の終わりたる後、ひとり、クロステル街の方へ歩を運びぬ。
某個黃昏,予於大學講義結束後,獨自步向克羅斯特爾街。
古き寺院の門の前を過ぎむとせし時、しのびやかなる泣き声の、しんしんと耳に届きぬ。
正欲行經一座古老教會的門前——一陣嗚咽,悄悄、靜靜地,傳入耳中。
余、足を止めて見やれば、十六、七とおぼしき少女、寺院の階段の片隅に身を寄せて、肩を震はせて泣きゐたり。
予駐足凝望——一名約莫十六、七歲的少女,倚於教會階梯一隅,肩頭顫抖,正自啜泣。
本章字詞節錄
- 或ある
某、某個(不特定的)
- 夕暮ゆうぐれ
傍晚、晚上
- 余よ
我(古典自稱)
- 大学だいがく
大學