N1 · 日本文學
雁
雁(一・古い話)
それは古い話で、僕の覚えてゐるのは明治十三年の出来事である。
那是個老故事——我所記得的,是明治十三年的事件。
偶然と云つてもよからう、僕は岡田と云ふ男と、同じ家に下宿してゐた。
說是偶然也好——我與一名喚作岡田的男子,同住於一棟公寓寄宿。
僕の借りてゐた部屋と、岡田の部屋とは、廊下を隔ててちやうど向い合つてゐたのである。
我所租住的房間,與岡田的房間,恰好隔著走廊相向而立。
本章字詞節錄
- それはそれは
那就是
- 古ふる
舊物、二手物品、二手物品
- 話はなし
話、事情
- 僕ぼく
我(男性自稱)