N1 · 日本文學
ヴィヨンの妻
維庸之妻
ヴィヨンの妻(三)
私は起きて寝巻きの上に羽織を引掛け、玄関に出て、二人のお客に、「いらっしゃいまし」と挨拶しました。
我起身在睡衣外披上羽織,走到玄關,向兩位客人致意:「歡迎光臨。」
「や、これは奥さんですか」膝きりの短い外套を着た五十すぎくらいの丸顔の男のひとが、少しも笑わずに私に向ってちょっと首肯くように会釈しました。
「哎呀,這位是太太嗎?」一位身穿及膝短大衣、五十出頭的圓臉男士,毫無笑意地微微頷首致意。
女のほうは四十前後の痩せて小さい、身なりのきちんとしたひとでした。
女客則是位四十上下、瘦小、衣著端正的女士。
本章字詞節錄
- 玄関げんかん
玄關(日式房屋的入口、進門處)
- 引掛けひっかける
掛上、勾住
- いらっしゃいましいらっしゃる
光臨、來(敬語)
- 私わたくし
我(自稱)