N1 · 日本文學
津軽
津輕
津軽(七)
私が三年生になつて、春のあるあさ、登校の道すがらに朱で染めた橋のまるい欄干へもたれかかつて、私はしばらくぼんやりしてゐた。
我升上三年級那年的某個春天清晨,在上學途中倚著一座漆成朱紅色的圓欄杆橋,我發了好一陣子的呆。
橋の下には隅田川に似た広い川がゆるゆると流れてゐた。
橋下,一條與隅田川相似的寬廣大河緩緩流淌。
全くぼんやりしてゐる経験など、それまでの私にはなかつたのである。
完全發呆這種經驗,過去的我從未有過。
本章字詞節錄
- 私わたし
我、本人
- 三年生さんねんせい
三年級學生
- 春はる
春天
- 登校とうこう
上學、出席、上學、登校