N1 · 日本文學
津軽
津輕
津軽(三十二・S君到着・三人の酒席)
やがて、玄関の戸ががらがらと開く音がして、「ごめん下さい。」と聞いた事のあるやうな声が私の耳に届いた。
不久,玄關的門「嘩啦」一聲拉開,傳來一個彷彿在哪兒聽過的聲音:「打擾了。」
私は立ち上つて、廊下のはうへ出てみると、S君が、肩をすぼめるやうにしてお辞儀をしてゐた。
我站起身,走到走廊上一看,S君正聳著肩似地行禮。
三十年も逢はなかつた人の顔が、それでも、ふしぎに昔のままに見えるものである。
三十年沒見的人的臉,竟也奇妙地一如往昔。
本章字詞節錄
- 玄関げんかん
玄關、入口大廳
- 戸と
門、門扇
- 音おとを
聲音(物體發出)
- ごめんごめん
抱歉、對不起