N1 · 日本文學
津軽
津輕
津軽(三十一・蟹田N君家続き)
N君は、私に酒を勧めながら、急に思ひついたやうな顔をして、「S君を呼ばうか。S君も金木の小学校で君と一緒だつたぢやないか。」と言つた。
N君一邊勸我喝酒,一邊忽然像想到什麼似的,說:「叫S君也來吧。S君不也是金木小學跟你同學的嗎?」
「呼べるなら呼んでくれ。」と私は答へた。
「能叫到就叫吧。」我回答。
N君は、奥のほうへ行つて、しばらくしてから戻つて来て、「S君は、今、こちらへ来る、と言つてゐる。」と言つた。
N君往裡頭走去,過了一會兒回來,說:「S君說現在就過來。」
本章字詞節錄
- 君くん
君(男性下位/同輩名後接尾)
- 私わたし
我、本人
- 酒さけ
酒、酒類
- 急きゅう
突然、急忙、唐突