N1 · 日本文學
津軽
津輕
津軽(二十三・乞食姿出發)
津軽の事を書いてみないか、と或る出版社の親しい編輯者に前から言はれてゐたし、私も生きてゐるうちに、いちど、自分の生れた地方の隅々まで見て置きたかつた。
「要不要寫寫津輕?」很久以前一位出版社相熟的編輯就這樣對我說過;而我自己也想趁活著之時,把自己出生的地方走遍個遍。
或る年の春、乞食のやうな姿で東京を出発した。
某年春天,我便以一副乞丐似的模樣自東京出發。
五月中旬の事である。
那是五月中旬的事。
本章字詞節錄
- 津軽つがる
津輕(青森縣西部地區)
- 事こと
事情、事件
- 或ある
某、某個(不特定的)
- 出版社しゅっぱんしゃ
出版社、發行人、出版社