N1 · 日本文學
桜桃
櫻桃
桜桃(七・終 — 子供より親が大事)
私は、桜桃の種を、ぱつ、ぱつ、と吐き出しながら、ふと、頭の中で、口癖のやうにひとりごちた。
我邊吐出櫻桃的種子,邊在腦中、像個口頭禪似的,自言自語著。
子供より親が大事、と思ひたい。
比起孩子,我寧願認為父母才更要緊。
けれども、桜桃の汁の酸つぱさに、舌が、ぴりりと噛みつかれた瞬間、
可是當櫻桃汁的酸味,刺刺地咬住了舌頭的那一瞬,
本章字詞節錄
- 私わたし
我(第一人稱)
- 桜桃おうとう
櫻桃、櫻桃樹
- 種たね
種子、來源;魔術的機關
- 出しだし
伸出、拿出、發出