N2 · 日本文學
八十八夜
八十八夜(十七)
笠井さんは、流石に少し侘びしく、雨さえぱらぱら降って来て、とっとと町を急ぐのだが、この下諏訪という町は、またなんという陰惨低劣のまちであろう。
笠井先生終究感到一絲落寞,雨還淅淅瀝瀝地落下;他匆匆趕著穿過街道,可這個叫下諏訪的鎮,又是何等陰慘低劣的市井啊。
町はば、せまく、家々の軒は黒く、根強く低く、家の中の電燈は薄暗く、ランプか行燈でも、ともしているよう。
街幅狹窄,家家戶戶的屋簷烏黑、頑固地壓得很低;屋裡的電燈昏暗得像點著油燈或紙罩燈一般。
底冷えして、路には大きい石ころがごろごろして、馬の糞だらけ。
寒氣自地底滲上來,路上滾著大顆石頭,盡是馬糞。
本章字詞節錄
- 笠井かさい
笠井(本作主人公笠井一的姓)
- 流石さすが
不愧、畢竟
- 少しょう
少數、幾個
- 雨あめ
雨(あめ)