N2 · 日本文學
畜犬談
畜犬談(五)―醜怪な姿と喧嘩三昧
そのような醜い形をして、私が外出すればかならず影のごとくちゃんと私につき従い、少年少女までが、やあ、へんてこな犬じゃと指さして笑うこともあり、多少見栄坊(みえぼう)の私は、いくらすまして歩いても、なんにもならなくなるのである。
就那副醜陋的模樣,每當我外出,牠必定像影子般緊跟,連少男少女都指著說「哎,好奇怪的狗」,讓有幾分愛面子的我不管多端著身份地走,也全成了白費。
いっそ他人のふりをしようと早足に歩いてみても、ポチは私の傍を離れず、私の顔を振り仰ぎ振り仰ぎ、あとになり、さきになり、からみつくようにしてついてくるのだから、どうしたって二人は他人のようには見えまい。気心の合った主従としか見えまい。
想裝作陌生人快步走開,波奇也不離我左右,一會兒仰望我的臉,一會兒走前走後,纏繞著跟來,怎麼看兩個人都不像陌生人,只像一對情投意合的主僕。
おかげで私は外出のたびごとに、ずいぶん暗い憂欝な気持にさせられた。いい修行になったのである。
托牠的福,每次外出我都被弄得心情陰暗沉鬱。倒是一番好修行。
本章字詞節錄
- 醜いみにくいN3
醜陋、不體面
- 見栄坊みえぼうN1
愛慕虛榮的人、虛榮者
- 形かたちN4
形狀
- 犬いぬN5
犬、狗