N2 · 日本文學
畜犬談
畜犬談(二)―甲府の犬とポチ
ことしの正月、甲府のまちはずれに草庵を借り、こっそり隠れるように住みこんでいたのであるが、この甲府のまち、どこへ行っても犬がいる。おびただしいのである。
今年正月,在甲府城郊租了間草庵,悄悄躲進去住著,誰知這甲府城,到哪裡都有狗。多得驚人。
赤いムク犬が最も多い。採るところなきあさはかな駄犬ばかりである。
紅毛捲毛狗最多。盡是些一無是處、無聊透頂的蠢犬。
私はまず犬の心理を研究した。人の言葉が、犬と人との感情交流にどれだけ役立つものか、それが第一の難問である。
我首先研究了狗的心理。人的語言究竟對狗與人的感情交流有多少用處——這是頭號難題。
本章字詞節錄
- まちはずれまちはずれ
城郊、市郊
- こっそりこっそり
偷偷地;悄悄地
- 犬いぬ
狗、犬類
- このこの
這個、這⋯