N2 · 日本文學
魔術
魔術(四)
私がミスラ君に魔術を教わってから、一月ばかりたった後のことです。
我向米斯拉先生學習魔術之後,已過了大約一個月。
これもやはりざあざあ雨の降る晩でしたが、私は銀座のある倶楽部の一室で、五六人の友人と、暖炉の前へ陣取りながら、気軽な雑談に耽っていました。
這同樣是個下著嘩啦嘩啦大雨的夜晚,我在銀座一家俱樂部的房裡,和五六位友人圍坐暖爐前,沉浸於輕鬆的閒談。
何しろここは東京の中心ですから、窓の外に降る雨脚も、しっきりなく往来する自働車や馬車の屋根を濡らすせいか、あの、大森の竹藪にしぶくような、ものさびしい音は聞えません。
畢竟這裡是東京的中心,窗外落下的雨腳,因不停往來的汽車與馬車車頂的承接,已聽不見當日大森竹林那般淒清的水聲。
本章字詞節錄
- 私わたし
我(第一人稱)
- 君くん
君(男性下位/同輩名後接尾)
- 魔術まじゅつ
魔術、魔法
- 一月いちがつ
一個月