N1 · 日本文學
地獄変
地獄變
地獄変(五・良秀、地獄を描く)
それから、良秀は、御邸の隅に与へられた一室にこもり、ひたすらに、地獄の絵を描き始めました。
從那以後,良秀關進大殿邸宅角落為他安排的一室,專心一意地,畫起地獄之圖。
戸を閉ぢ切り、家来たちを退け、ただ一人、御筆を取つてゐるさうでございます。
他閉門謝客,連家僕也屏退,只孤身一人,握筆作畫。
夜になつても、明け方になつても、灯の影が漏れて、絵筆を走らせる音が、しんしんと聞こえる、と人々は申しました。
據人說:到了夜裡、到了天明,那燈影仍透著光,畫筆奔走的聲音,靜靜地、不絕地傳來。
本章字詞節錄
- それからそれから
然後、接著
- 良秀りょうしゅう
良秀(固有名詞)
- 御邸ごやしき
宅邸、府邸(敬語)
- 隅すみ
角落